通貨を銘柄にしたバイナリーオプション


バイナリーオプションは、分かりやすくシンプルな取引ルールと、スマートフォンなどのモバイル機器とネット環境があれば、場所も時間も問わずに簡単に投資が行えることなどから人気を集めています。

バイナリーオプションでは、その銘柄として通貨や有名企業株、株価指数、金、鉱石、原油、など様々なものを対象としていますが、最も多く見られるバイナリーオプションの形態は通貨を銘柄にしています。
取引ルールは、例えば「今1ドル110円の為替レートが、2時間後に1ドル120円よりも上になっているか、下になっているか」を予測していくというものになります。
この予測に対して、チケットという形で投資を行い、予測が当たればチケットごとに決められた配当金が支払われ、外れれば投資金が失われて損失になります。

このような投資取引であるバイナリーオプションですが、通貨を銘柄にしている場合には、FX取引きと類似した点が多く出てきます。

例えば、予測を立てていく為には、外国為替市場の為替相場のレート変動を読み解いていく必要があり、為替相場に対しての知識や分析はほぼ同じであるために、もしすでにFX取引を行ったことがあるのであれば、その経験を生かすことができますので、どちらの取引きをしても相互に役立つのです。

また同じ通貨を取り扱っていることから、FXを取り扱っている業者がバイナリーオプションを取り扱っている事も多いため、しばしば混同されることがありますが、バイナリーオプションとFX取引は、全く別物になります。

FXでの取引きの流れは、新規の売買注文を行い、保持した通貨に為替レートの変動による評価差損が生じるのを待ち、決済の売買注文で通貨の保持を解消し、利益や損失を確定していく形になります。
こうしたことから、FXでは利益や損失の大きさは為替レートに変動幅に左右されることになり、一回の取引きで大きな利益を得ることや、深刻な損失を被ってしまう事もあるのです。

これに対し、バイナリーオプションは為替レートの変動を利用してはいるものの、条件を判定するために使われるだけであり、レートの変動幅は配当金と損失の額は、全く変わらないのです。

このようにバイナリーオプションとFXは同じ通貨を銘柄にしているものの、取引きルールが違うために、相場や通貨の見方にも若干の違いがあるため、その点は注意が必要になり、特に通貨固有の性質などは、FXでメリットだと思われていた部分が、バイナリーオプションではデメリットとなる事もあるのです。

例えば、イギリスの通貨である英ポンドと日本の円の組み合わせは、FX取引では為替レートが大きく変動する傾向があり、ハイリスクハイリターンが望める戦略性の高い通貨ペアなのですが、バイナリーオプションではこの為替レートの変動の大きさが、予測を困難にさせる要因となるため、不向きな通貨だとされることもあるのです。

こうしたことから、通貨を銘柄にしたバイナリーオプションは、同じく通貨を取り扱うFXとは、似て非なる特性を持った投資取引と言えるでしょう。